I 序論1⃣ (pp. 11~23) 担当:Sk
「認識論的な行為および閾」
・想像力との共犯が消え、認識の成熟が消滅する
→新たなタイプの合理化とそれによる多種多様な効果の標定へ
「諸概念の転位および変換」
・一つの概念の歴史の種類
① その概念の段階的洗練、連続的に増大する合理性、その抽象化の傾向に関する歴史
② その概念が構成され有効性を持つ多様な領野の歴史
③ その使用規則の歴史
④ それが練り上げられて完成に至るまでの多種多様の理論的な場の歴史
「科学史における微視的尺度と巨視的尺度の間の区別」
・それぞれの尺度において出来事とその帰結は同じやり方では分配されない
・双方の基準で語られるのは同じ歴史ではない。
「再帰的な再分配」
・複数の過去、複数の連鎖形態、重要性の複数のヒエラルキー、決定の複数のネットワーク、複数の目的論がただひとつの同じ科学のためにその科学の現在に変容が生じるのに合わせて出現
→歴史的記述は必然的に地の現在性に応じて秩序付けられ、地の返還とともに多種多様化して絶えず、自分自身を断ち切る
「諸々のシステムの建築的統一性」
・内的な整合性、公理、演繹的連鎖、両立可能性などの記述が関与的
「一つの科学をその過去のイデオロギーから切り離し、その過去をイデオロギー的なものとして暴露することによってその科学を創設する」ときに概念の切断がなされる
◎問題は「切り分け」と「限界」 「一つの~~」とは何か?
歴史学における「ドキュメントの問題化」
以前:ドキュメントが由来している過去をドキュメントが語ることから出発して再構成する
現在:ドキュメントにその内部から働きかけてそれを練り上げることが第一の任務
歴史学は無数のドキュメントに地位を与えてそれを練り上げるある種のやり方
→ドキュメントをモニュメントに変え、無数の要素の統一性、集合、系列、関係を明らかにする
歴史学が、考古学-モニュメントの内部記述-を目標としたことによる三つの帰結
① 諸々の系列を構成し、それらの関係を記述し「一覧表(タブロー)」にすることが問題化
→歴史学においては長い期間が出現、思想史においては断絶が増殖
② 非連続性の観念が重要に
縮減、消去されるものだった非連続性が歴史家の意図的な操作の道具に
非連続性は歴史家の記述の結果生まれ、その仕事によって絶えず種別化